アニメ紹介 Vol.1 - チ。地球の運動について

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アニメ「チ。~地球の運動について~」を通じて、研究の意義と真理の探究について深く考えさせられた体験を紹介します

アニメ紹介 - チ。〜地球の運動について〜

はじめに

自分の好きなアニメ紹介のコーナーを作ってみました! このコーナーでは、過去に見たアニメの中で特に琴線に触れたものを紹介していきたいと思います。

記念すべき第1回のコーナーでかつ正式なLifeページの記事を飾るのは「チ。 〜地球の運動について〜」です。

チ。地球の運動について

研究の意味について考えさせられた作品

大学生の頃、誰にも見向きもされないであろう研究をすることについて、何の意味があるのだろうと考えたことがありました。 その答えは先輩に教えられて納得したのですが、改めて「チ。 〜地球の運動について〜」というアニメを通してその答えを再認識させられました。

このアニメは過去に見た中でTOP3に入るくらい、私にド刺さりしたアニメでした。

作品概要

あらすじ: 15世紀のヨーロッパを舞台に、地動説を研究する者たちの生き様と信念を描いた物語。主人公の神童ラファウが、禁断の地動説に魅せられ、その真理を追い求めるアニメとなっています。

天動説が常識とされていた時代に、地動説を唱えることは異端とされ命を危険にさらす行為でした。それでも、美しい真理を求め、情熱を燃やす人々の姿が描かれています。

ネタバレ注意

以下、ネタバレに触れるので注意してください。 見ていない人は是非真っ白な状態で観てほしいです!

理系の学生・研究をしていた人・自分なりの何かに拘って追求してきた人々にとっては、このアニメは必ず何らかの豊かさをもたらしてくれると確信しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品の特徴

登場人物の死

このアニメはとにかく登場人物が死んでいきます。 アニメは全部で25話となっていますが、その中で区切りごとに主人公が移り変わっていきます。

フベルトからラファウへ、ラファウからオクジーへ、オクジーから... 当時は天動説がカトリックから支持され、宇宙の中心に据えられた地球が最底辺と位置付けられていました。 それ以外の惑星は天に存在するからこそ、最底辺にある地球は穢れた存在と認識されていました。

真理の探究

それを真理の探究から地動説がまずは唱えられ始め、地球は本当に穢れた存在なのかと疑問となり天動説を疑い始める数珠繋ぎは、アニメの視聴者に対してしっかりと分かりやすく、非常に納得感のいく作品でした。

その過程で、天動説を生涯にわたって研究していた人々を否定することになりますが、ここに研究の残酷さと儚さも見えました。 ですが、私はその描写が一番好きでした。

namida

研究の意義について

私は大学の学部生が実施する研究はそのほとんどが学生が卒業のために設けられた瑣末な研究なのではないか?と疑問に持っていました。

ですが、先輩や准教授から「その研究が間違いであったという研究こそが、次の研究につながる」と教えられました。

その研究が成功に実らなくとも、その失敗した研究を誰かが教訓にすることで、その人が真理に辿り着ける。 自分の代ではたどり着けなくとも、後の人が辿り着いてくれるということが、どれほど誇らしいことかという思いになりました。

shinri

まとめ

その他にも様々なメッセージ性がこの作品には込められていますが、ここではとても語りきれません。

視聴者に考える余地を与えてくれるこの作品は、何かを追求した人達に対する敬意が見られて、私はとても大好きです。

研究や真理の探究について深く考えさせられる、素晴らしい作品でした。